成長のために

いつものように忘備録として転写をします。

 「まだ下手な間は、人に知られないようにしよう。ひそかに習得してから人前に出れば、とても立派に見えるだろう」。こんなことを言う人は、一芸も物にできない――。『徒然草』で吉田兼好が断じている(第150段、趣意)

“芸が未熟なうちから、上手な人の中に交じって、けなされたり、笑われたりしても意に介さず、打ち込む人は、ついに名人の域に達し、長所も伸び、名声を得る”と兼好は続ける。諸道に通じる「成功の秘訣」であろう。人はやはり、人の中に飛び込んでこそ磨かれる。

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