心にぞ入る冬の夜の月

自分への忘備録として更新します。

 「山の端は 名のみなりけり 見る人の 心にぞ入る 冬の夜の月」(後拾遺和歌集)。孤高の寒月を仰ぐと心が凜とする。空気が冴える冬はまた、絶好の天文観測の季節。先日の皆既月食では、夜空を見上げる人を多く見かけた。

 月食の少し前、米航空宇宙局のケプラー宇宙望遠鏡が、太陽系外で生命が存在しそうな惑星を確認した、というニュースも届いた。地球の2・4倍の大きさで、表面温度はセ氏22度。水が存在する可能性もあるという。

 奇跡のような好条件が重なり、地球は美しい水の惑星になった。草木が茂り、動物が生まれ、やがて高い知性を持った人類が出現した。その人間が、戦争を重ね、環境破壊を続ける不条理を思わずにいられない。

 ほとんどの人間は「地球から宇宙を」見るほかないが、「宇宙から地球を」見た飛行士たちは、地球ほど美しい星はないと口を揃える。「天文学の次元から進めば平和は早い。天文学は人間の心を大きくさせる」。
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月は沈んで、山の端に入っていくというのは名ばかりで、冬の夜の月は、本当は見る人の心に入っている。(趣意)…

素晴らしいです♪こりゃまたコメントは不要です。

灰鰤で投稿HatenaSync