冬至

忘備録として更新します。

 22日は冬至。北半球では、1年のうち太陽の位置が最も低く、昼の時間が最も短い。そう聞くだけでも寒さが増すように感じる。

 だが、別の見方をすれば、立冬立春の中間にあたる冬至は、冬から春への“折り返し点”だ。この日から、日はだんだんと延びていく。かつて冬至は暦の計算の起点とされ、心新たな1年の“出発点”と考えられていた。

 あらゆる物事は、捉え方によって意味が大きく変わる。人生も同じだ。「ここ一番」という正念場も、自身の境涯で、意味や、その後の展開を、いかようにも変えられる。新渡戸稲造博士は、さまざまな場面で、「ここだな」と自らに言い聞かせたという。苦難に直面し、心が折れそうな時、「ここだな」と、諦めずに全力を注いだ。惰性に流されそうな時は「ここだな」と初心に帰った。「ここだな」の積み重ねが、万能の国際人を育んでいったに違いない。

未来部員と話していると、こんなクイズを出された。「日本では上り坂と下り坂、どっちが多い?」。答えは「同じ」。同じ坂でも、上から見下ろせば「下り坂」、下から見上げれば「上り坂」となる。“試練”という坂も、「ここだな」と一念を定めて上り切り、悠々と見下ろす人生でありたい。
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今年もあとちょっとで終わりますが、残された数日を無駄なく、新しい年に向け頑張りたいと思います。
灰鰤で投稿
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