日本人はTPPで幸せになれるのか

2011年12月5日付けの農業共済新聞の、TPPについての斎藤文子さんの記事を転写させていただきます。
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 環太平洋連携協定(TPP)への反対運動は、近年まれに見る盛り上がりを見せたが、野田政権は国民への説明不十分のまま曖昧な玉虫色宣言のもと、事を進めている。国民は理解不十分なまま置き去りにされた感があり、日本の将来を分ける一大事に、国民不在で結論が出されることに義憤を覚える。
 では、世論はどうか。政策誘導型既存メディアと、自由なネットではアンケートの賛否に、世論調査にならないほどのバラツキがある。目先の利害と未来の在りたい姿を天秤にかけるのは難しい。
 10年先を考えてみよう。自給率は下がり、日々の食卓は様変わりする。医療や保健制度は崩れお金持ちだけが安心して暮らせる国。拝金主義がはびこり富はさらに集中する。

 さて、素人ながら耕作放棄地を利用して米を作って10年になる。今年のお米はおいしい。しかし西のお得意さんから注文をいただけない。放射能が気になるのだろう。国内でさえ東の農産物を避ける風潮の中で、ましてや海外で日本の農産物をこれまで通り完全性優位で購入するだろうか。推進派が主張する強い農業構想は日本の現状から難しい。
 政府は、「国家」「国益」「世論」「国民の知る権利」「国民の安全」を常に意識しながら、国のかじ取りをしてもらいたい。
 先に来日したブータン国王夫妻がなぜ人々の心を捉えるのか。真の幸福とは何かを問いかけているからだ。
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たいへん興味深い記事だと思います。そーゆーことですよね、目先の利害だけで、国の進むべき道を見失わないよう、国政に対し私たちがしっかりと監視して行きましょう。
灰鰤で投稿
HatenaSync