フードバンク活動

 フードバンクってご存知ですか?近年「フードバンク」という活動が広がりを見せています。フードバンクとは、包装材の破損や印字ミスなど、食品としての品質には問題がないものの、通常の流通ルートでは支障がある食品や食材を、食品メーカーや小売店等から無償で寄付を受け、支援を必要とする福祉施設や団体に無償で寄贈するシステムで多くのボランティア活動で支えられています。

 アメリカでは約40年の実績(全米に220団体、年間取扱総量200万t)がある活動で、世界18ヵ国が加盟する国際組織も存在します。日本では、この国際組織にも加盟しているセカンドハーベスト・ジャパンの活動が最も規模が大きいものとなっており、平成20年の取扱量は850トン、金額換算で約5億1千万円、食品提供企業の廃棄経費削減額の見込みが約9,200万円という実績を上げています。

 同団体へ食品を提供する支援企業は、累計で約500社、このほか物流企業の協力など支援の輪が広がっており、企業のCSR活動の一環ともなっていると考えられます。扱う食品も主食(米、パン、麺類ほか)、副食類、嗜好品(菓子、飲料)、調味料、生鮮食品、冷蔵冷凍食品、インスタント食品、防災備蓄品など多岐にわたります。近年、全国に十数団体が設立され、都市部から地方へと活動の輪が広がっています。支援企業側と支援を受ける施設や団体の双方にメリットがある仕組みであり、また、食品を大切にするという本来の目的からも、さらなる広がりが期待されます。

もったいない、もったいない♪^^
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