放射線の話し

人工も自然も人体に及ぼす影響は同じ

朝日だったかな…(汗)の、新聞の記事を抜粋します。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、原発から放出された放射性物質が関心を集めていますが、我々は常時、自然界からやってくる放射線を受けています。自然放射線の由来は、①天然の岩石に含まれる放射性元素②岩石から出る放射性希ガス③空から降ってくる宇宙線の三つに大別されます。
原発事故の影響がない地域でも、放射線計測値はゼロにはなりません。
問題は有無でなく、値の大小。

 天然の放射性元素で代表的なものとしてウラン238やトリウム232、カリウム40などがあります。これら元素を含む鉱物が多い地域は、大地からの放射線量が高くなります。
たとえば、インド南部ケララ州の一部やイラン北部のラムサールの温泉地帯、中国の陽江やブラジルのガラパリなどが線量の高い場所として有名です。ケララでの値は0.2〜3.9マイクロシーベルト毎時、ラムサールは0.07〜1.7マイクロシーベルト毎時です。
高線量地域では、被ばくの影響が遺伝子レベルで見られるとする報告もあり、日本を含む国際共同研究チームが調査中です。幸い現時点では、寿命や健康被害に関し目立つ報告はないそうです。
事故前の日本はどうだったのでしょう?事故前の大地からの放射線の平均値は年間0.46ミリシーベルト1時間あたりだと0.058マイクロシーベルトでした。
大地からの自然放射線は、地域別に見ると「西高東低」です。「東日本では毎時0.02〜0.03マイクロシーベルトと平均より少なめ。西は0.10〜0.15マイクロシーベルトと少し高め。しかし、西日本でも健康に問題はない値」だそうです。日本列島の地質は、糸魚川−静岡構造線で東西に大別されます。西日本は、みかげ石として知られる花崗岩が多いため、放射線量が東日本に比べ多くなります。東北や北海道でも花崗岩は見つかりますが、種類が異なるので線量は低いのだとか。このほか、黄砂や黄砂にくっついて運ばれてくる鉱物から出る放射線もあります。

 次に放射性の希ガスは、花崗岩やコンクリートに含まれる放射性元素が壊変する過程で生まれます。ウランが別の元素に変わる過程でできるラドンが代表格です。
日本分析センターの調査では、屋内におけるラドン濃度の平均値は、屋外の二倍近くもあります。木造や鉄骨造り、フレハブ造りたと低め、コンクリート造りだと高めです。日本の家屋は比較的風通しがよく、放射性物質が滞留しにくいので世界平均より放射線量が低いとされてきましたが、最近では機密性の高い家が増えているので換気は大切です。

 最後に空からい来る宇宙線があります。高度が上がるほど線量は高くなり、飛行機の巡航飛行高度と重なる高度1万〜2万メートルがピークです。成田とニューヨークを往復したときの総線量は181マイクロシーベルト。海面高度の200倍だそうです。富士山など登山でにぎわう高い山の上も、地上に比べると放射線量は高いのです。
関東・東北で放射線量が事故前レベルに戻った地点もあります。でも福島県内などでは、ケララやラムサール並の高さです。特に高濃度汚染地域では、世界各地で核実験が行われていたピーク時に東京で計測された「平常時の1000〜10000倍」という汚染量を超えた可能性も指摘されています。まだ放出も続いており、一刻も早い除染が望まれます。

 放射線をどう考えるか。ここまでなら絶対安全、と線を引けないだけに難しい問題です。なにを食べるか、どこに住むか。年齢、家族構成などによっても判断は異なるかもしれません。過剰な不安を取り除くとともに、自分なりの許容範囲を考えるときの一助になれば、と願って書きました。(竹石涼子さん)

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私的に仕事の関係で、実際に放射線量を測定し、その値を見る機会があります。
具体的な数値は内緒にしておきますが、夕方NHKのニュースで示している値の数倍です…
ただそれだけw

灰鰤で投稿
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