失敗を数えるより成功を数えよう

いつものように忘備録として転写しておきます。

 「100点満点の出来でした」などの言い方をよく耳にする。しかしこの発想、考えると「減点法」に基づいている。

 60点の人は50点より出来がいい。これは分かる。だがもし、100点が5人いたら――彼らは、正当に評価されたとはいえない。100点以上をつけてもいい出来だったかもしれないからだ。

 日本人は「上限を設けて生活をしたがる」と指摘するのは、小惑星探査機「はやぶさ」計画を指揮した宇宙航空研究開発機構川口淳一郎教授。同教授は新しい試みに挑戦するなら、減点法より加点法を、すなわち”失敗を数えるより成功を数えよう”と訴える(『「はやぶさ」式思考法』飛鳥新社

 実際、はやぶさは、数多くの失敗を乗り越え、成功を勝ち取った。例えば、4基のイオンエンジンが全て寿命を迎えてしまった際、まだ正常に働く部分をつなぎ合わせて一つのエンジンとし、危機を打開した。月以外の天体から物質を持ち帰るという世界初の偉業の価値は、「減点法」では計れない。「加点法」でこそ、その比類なき価値が分かるというものだ。

 不首尾を嘆くよりも「きょうは、これができた」と振り返る。たとえ小さな一歩でも、その一歩の前進をたたえ合う。そこからあすへの勇気が生まれる。
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何事も前向きにとらえてチャレンジ精神を持っていたいですね。

灰鰤で投稿
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